31 July, 2006

Confession of intruders

先々週かな?
読み終えました、「世田谷一家殺人事件 侵入者たちの告白 / 斉藤寅」

文章の書き方が少し大袈裟なことと、なんでそこまで細かい描写が出来るの?という不信感があってどこまで真実なのか疑わしい点は多々あり、読むのも多少めんどくさいところもありますが、著者が言うようにクリミナルグループ(韓国、中国、ベトナムなどのアジア系留学生、研修生などで構成される犯罪集団)の数人がこの犯罪の実行犯だったとしたら、これまでに日本で起こってきた外国人による犯罪(曾根崎風俗嬢殺し、大分恩師殺し、名古屋女性風俗店長誘拐殺人、福岡一家殺人など)もそうだったとしたら、とても恐ろしい。
(最近では有名女医の娘が誘拐された事件もグループの手によるものだという見方があるらしい。)

彼らの目的は一貫してお金、それ以外の復讐の念や、突発的なものや、憎悪、怨念による殺人はないらしい。
一部の愉快犯や無差別の殺人を除いて、お金だけが目的で動機である、というのはシンプル過ぎて不気味。
日本はこれからもっと増えるであろう富裕層と低所得者層、この本に真実が書かれているのなら日常的にこのような事件が起こることは必至なのかも。
この本は著者の達成感からくる自慢に近い話が中心ですが、警察の体制に対する不満も多く語られています。
全国にクリミナルグループの手による事件が点在しているが、解決している事件でさえその実情を管轄外の刑事達は知らないし、興味すら持っていない。
散らばったその点を全てつなげて線にすることは少しの努力と関心、興味を持てば容易だったのではないか、と指摘しているように思える。
確かにその通りだと思うし、市民への捜査のムダな協力要請が減るだろう。
こんなことはその最たるもので、笑えない。

深夜に僕が世田谷通りを自転車に乗って走っていると必ず止められて、防犯登録のナンバーを確認されるんだけどあれもいい加減やめて欲しい。
警察は人手不足なんじゃないの?
いつも一つの交差点に3〜4人くらいいるよ・・・。
最近は凄く不機嫌そうに(キレ気味で)応対すると途中で「気をつけて!」って言って帰してくれるし(笑)
何やってんだろう。

話がずれてしまったけど、面白いのがこの本の出版について警察から異例のコメントがあったこと。
真実が解明されていないのに、警察の認識していることとの相違点を指摘してどうなるっていうのだろう。
警察が発表することよりも一記者の書いた本が真実味を持ってしまっていることを認めてしまっているのかね。

今の家に引っ越してきてから気づいたんだけど事件の発生した現場は結構近所。
いずれにせよ早く解決して欲しい事件ですね。
遺族の方が癒されることは無いにせよ、せめて怒りの矛先をどこかに定められるためにも。

26 July, 2006

iMovie

ここ最近は月曜日か火曜日に、先週を振り返る意味でもブログを更新していたんだけど、今週は月曜から忙しくてそれどころではなかった。
で、やっと更新。

7/23 (SAT)
今日は青木淳×鈴木理策さんのトークショーに行ってきた。
青木淳さんの「COMPLETE WORKS 2」が出版された記念として行われたイベント。
予約制だったんだけど、キャンセル待ちが出る程の盛況ぶり。
(会場で建築家のヨコミゾマコトさんも見かけた。)


前作のCOMPLETE WORKS 1はこれまでの仕事(1991-2004)として出版されたが、今回は先々週オープンしたばかりの青森県立美術館のみに絞った内容となっている。
この美術館を撮るために最もふさわしい写真家として青木さん自ら指名を受けたのが今回の対談相手、鈴木理策さん。
テーマは「建築と写真のあいだに」。
とても面白かった。
青森美術館と鈴木さんの作風の関係、この本の構成と、映画による伏線の引き方についての関係性などなど。
建築を語ることを目的としていないにも関わらず、青森美術館のことをよく知れた気がするし、是非行ってみたいと思えた。
肝心のCOMPLETE WORKS 2の中の写真も、もちろん素敵だし、美術館の壁仕上げに採用された版築の研究結果なども出ているので一見の価値アリだと思います。

その後せっかく青山に来たのでアンダーカバーを覗いてみた。
確かにディスプレイ変わってました。


それと、この前雑誌GINZAで見て気になっていた、スタイリストのソニア・パークさんがプロデュースした靴屋さんも見てきた。
場所は根津美術館の道を挟んでお向かい。
靴は当然のごとく素晴らしい。(竹ヶ原敏之介氏が制作しているらしい。)
レディースのみだけどポッコリかわいい靴が多かったな、高いけど。
もう一つここでは内装も見所の一つです。(設計はよく知らないヒトだった。)
一言で言えばウッディなんだけど、ありふれたウッディではなく全ての木のフィニッシュをしていない。
通常、木はワックスを塗ったりウレタン塗装をしてフィニッシュとするんだけどしていない。
それがすごく新鮮で僕も以前から仕上げをしていない木の質感のほうが好きだったから、雑誌で見たときから気になっていた、というわけ。
これも一見の価値アリです。


この前iMovieの教則本を買って少し使い方を覚えた。
簡単に面白い映像が作れることに感激。
ビデオカメラを購入して以来、編集などしていなかったけどこれからはちゃんとしてみよう。
これで少しは撮ることが楽しくなってくれればいいけど。

早速サンプル版として昨年のフットサル大会の模様を編集してみた。
で、YouTubeにアップ

なかなか面白いです、iMovie。

21 July, 2006

In Osaka, Kobe

今回の3連休は大学時代の友人の結婚式に招待されたため、昨年末以来の関西へ。
長い割にはかなり私的な内容ばかりで、面白くないことを最初にお断りしておきます(笑)。

7/14 (FRI)
どうせ行くなら出来るだけ長く滞在したいという貧乏根性から、仕事を早めに上がらせてもらって羽田発最終神戸行きに乗り込んだ。

今年になって開港となった神戸空港へはスカイマークエアラインで。
新入り航空会社だからか、羽田空港内の端っこに停めているためバスでの移動。
おかげでプライベートジェットに乗り込む気分を味わえた。
結構遅れもあったけどなんとか神戸空港へ着き、シライに会うため大阪へ。
着いたのは0時前だったけど、それから友達のゆうさんがやっている焼き鳥屋さんに行ってみた。
ゆうさんというのは小学生の時からの友達で、シライというのは中学生の時からの友達。
彼らと大阪で会って、友人の経営する焼鳥屋へ呑みに行く・・・大人になったもんだ。
お店は想像以上にちゃんとしていて、肝心の焼鳥も美味しかった!
店内はこんな感じ。

シライの専門学校時代の友達も偶然来店し、スタッフみんなも交えて記念撮影。

住所はたぶんだけど、北堀江2丁目になるのかな?
大阪に行く用事がある方は是非行ってみてください。

7/15 (SAT)
朝まで飲んでいたせいか、目を覚ますともう15時。
貴重な時間を無駄にしてしまったことに後悔しながらせっせと出掛ける準備。
南港にあるハイアットリージェンシー内のチャペルを見学するため、電話で確認しておいた。
一応「結婚の予定は無いですよ」って伝えておいたけど、とてもちゃんとした対応をして頂き感謝。
ブライダル担当の部長さんが僕のために説明をしてくれた。
eternity」というそのチャペルは、ホテルの前にある人口の池に浮かぶように佇んでいた。
白い大理石の塊に見えるその建物は2辺の壁をスチールのリングユニットにより構成されている。
設計はLouis Vuitton各店や先頃(やっと)オープンを迎えた青森県立美術館の設計でも知られる著名な建築家、青木淳
ホテルから池へと続くアプローチから見るとこんな感じ。

中から見たところ。

中から見るとリングはうっすらとしか見えず、特注したというファブリックにより漂白されている。
あまりリングが見えない事が少し残念だが、この辺りはホテルの客以外にも様々なヒトが往来するところなので致し方ないという感じ。
ただこのファブリックも写真では分かりにくいがすごくいい感じでした。
(ファブリックの担当は伊東豊雄さんらとの恊働でも知られる安東陽子さん。)
リング側から見るとこんな感じ。

リングユニット接写。

正四面体に内接するリングで構成されていて、あらかじめ工場でリング19個を1ユニットとして製作されたものを持ち込み、現場にて計1,514個のリングがわずか2日で現場溶接により取り付けられたらしい。
一人で見学するのも気楽でいいけど、ちゃんとした説明を受けられて満足でした、遠足みたいだった。

それからはシライの部屋に戻ってシライの手料理を頂いた、ごちそうさま。
仕事の疲れもあったのか、シライは早くに寝てしまったので一人で堀江からミナミ、道頓堀、アメ村を散歩。
相変わらず元気の良い街だった。

それにしても大阪はすごいデザインで溢れている。
少しだけ紹介。
これは地下鉄御堂筋線の心斎橋駅のホーム。
蛍光灯でシャンデリアを製作するというコンセプトは現代アーティストもびっくり。
クリアランプでシャンデリアをデザインした故アッキーレ・カスティリオーニのTARAXACUMにも通ずるところが。

接骨院のショーケース(?)に入った人体模型達・・・。

24時間やっているのかな?これはスーパー。
最悪の趣味(笑)、最初見た時はパチンコ屋だと思った。
花火上がってるし。

ただのビジネスホテルのファサード。
たぶんこの柱は構造的には全くの無関係。


7/16 (SUN)
今日は早めに起きて万博公園へ。
やっと会えたね、太陽の塔

説明不要だと思うけど、この巨大オブジェは1970年に大阪で行われた万博のシンボルであり、日本が生んだ魂のアーティスト岡本太郎の代表作である。
中心に見える顔が「現在の顔」、上に見える顔が「未来の顔」、背中に回って見えるのが「過去の顔」。
どうせなら中に入って「生命の樹」が見てみたかったな。

小さな頃に名神高速から見えた太陽の塔はもの凄いインパクトでかなりビビった記憶がある。
しっかり僕の部屋の本棚にも「太陽の塔」が鎮座しております。


そのあと何となく近くにあることと住所が分かっていた「光の教会 / 1989」へ。
設計は泣く子も黙る、世界のアンタダこと安藤忠雄。
突然の豪雨に見舞われたこともあり、タクシーに乗り込んで住所を伝えて運んでもらった。
外から見ると住宅地の中に埋もれていて、全く名建築があるという雰囲気はなかった。
まず最初に牧師さんが出てきて住所と名前を書かされる、東京からの見学者が多いことに驚いた。
次に1999年に竣工したらしい日曜学校を見学させられる。
この日曜学校と有名な礼拝堂は増築という形で寄り添っている。
竣工年も違うし施工者も違うらしいのだが、さすがにANDO、違和感はない。
しかし礼拝堂に一歩中に入ると、同じ仕上のはずのRC打放しの壁が放つオーラから、纏っている空気まで全くの別格であることに気づかされる。

あまり興味のないヒトでも是非見に行ってみてください。
最近の建築の流れとは随分違うけれど、ボリュームの操作、光に対する敬意、動線(視線)の操作など、建築の文化が始まった頃から重要とされているポイントは全て満たされている建物だと思いました。

ここで大阪ともお別れして、神戸へ向かった。
大学時代、一番仲の良かったグループの中の一人、ワカの家に泊めてもらうつもりだったから電話してみたら仕事してた。
お疲れさまです。
ボスもいなかったから事務所に遊びに行ってみた。
神戸元町、大丸の近く、神戸に行ったことのあるヒトは分かるだろうが、一等地である。
結構広くて、色んなカタログやサンプル、各自の趣味のものが置いてあって賑やかな印象だった。
なんかいいなあ。

色々話してたけど今日はどうやら帰れないらしく、これまた仲良しグループのフッサン、トモ君に迎えにきてもらった。
昨年のフッサンの結婚式以来、久しぶりに会ったけど相変わらず楽しかったなあ。

7/17 (MON)
朝方5時くらいまでフッサンと話していたのに意外に朝早く目が覚めた。
準備しているとワカも帰って来て、みんなで車に乗り込み御影にある蘇州園へ。
近くにある家やマンションはいかにも神戸の山手という感じで、リッチな雰囲気が漂っていた。
着くと大学時代の友人達に再会の挨拶。
チャペルはこんな感じ。

今日の主役、ミクラ君とメグちゃん。
ちょっと失礼だけど二人とも小さくてかわいい(笑)

二人の出会いはミクラ君が僕らの大学時代の友人であるヤギちゃんに、彼女の地元の友達であるメグちゃんを是非紹介してほしい!とお願いしたことから始まる。
正直その時はまさか結婚するなんて思ってもみなかった。
でもミクラ君はどこに出しても恥ずかしくないくらい、いい男だし、優しいからそこに惚れたんだろうな。
おめでとう!

大学時代の友達みんなで記念撮影2連発!


いやあ、とても感動的な結婚式で、招待してもらえたことに感謝しています。
ミクラ君からメグちゃんへの手紙や、お母さんからミクラ君への言葉、メグちゃんからご両親への手紙、そして最後、ミクラ君の挨拶という一連の流れは完璧。
結婚式というものが、皆の感動を誘い、心をあったかくする意味もあるものなのだとしたら完璧だったと思います。
素敵な挙式でした。
しかし結婚式が始まったのが午後2:30からだったので、2次会はあまりいられず帰ることに。
もう少し皆と話していたかったけど、久しぶりに大勢で会えたことはとても楽しかった。
東京に着いたら0時前。
とても充実した3連休でした。

7/20 (THU)
今日FIFAからジダンの処分が下されましたね。
まあ妥当かも知れないけど、結局暴言を吐いたと思われるマテラッツィの言葉の詳細は不明なまま。
まあジダンも今更言いたくないんでしょうね。
こんなのを作っているヒトがいるなんて・・・。
面白いけど(笑)

12 July, 2006

First Love

「初恋/中原みすず」を読み終えた。

最近フィクションの小説はめっきり読んでいなくて、読んでいるのは建築やデザインの本か、ノンフィクションものがほとんどだった。
今回読んだこの本はそのどちらとも言えないもので(ノンフィクションと信じて読んでいたが)、新しいジャンルだなと思った。
日本の犯罪史上、類を見ない型破りな事件(約3億円を載せた現金輸送車を警察に扮し、車ごと奪ってしまった。内容はここに詳しい)の実行犯が中原みすずという18歳の女子高生だったとして、本人が当時を振り返るという内容。
発売当時は真偽が定かではないまま読むのはツラいと思い敬遠していた。
しかしいざ読んでみると小説にありがちなメタファーの連発や遠回りな言い回しは一切無く、著者の淡々とした語り口にすぐに引き込まれていった。
文章には決して明るくはないが爽やかさがあり、また寂寥感が滲み出ていて素直に好きだな、と思えた。
純粋な心の上では犯罪さえも正当化出来るという甘酸っぱさが痛くて、でも今の自分には少しうらやましくもあり。
ただ、読み終えて「事実が知りたい」、この気持ちと幾分かの寂しさだけが残りました。
いい本です、是非。
ちなみに本の装画はマルチな才能(死語)を発揮する俳優、浅野忠信。

映画「初恋」オフィシャルホームページ
キャストを見てみたら宮崎あおい以外はよく知らない俳優ばっかりだけど観に行ってみよう。

本と言えば先週、今更ながら養老猛先生のベストセラー「バカの壁」も読みました。
これもさすがになかなか興味深い内容ばかりで楽しめました。
現代人の思考や、モットー、モラルについての盲点が暴かれているように思えました。
発想がまさに逆転している、という説明をあれだけ巧く語れる方はそうそう、いるものではないだろう。
知ってるつもり、や知ったかぶりはよくないという教育的なことから、脳のメカニズムに基づいた強制了解的な理論など、話題とそれに伴う裏付けが驚く程に豊富。
ともあれこの本を読んだ事で僕の中に存在していたいくつかの「バカの壁」は見事に崩壊したわけです。
「個性を主張しろ、という教育より相手が何を考えているか、何を思っているかということを考えろ、という教育のほうが至極真っ当だ」と力強く語る養老先生の言葉が印象的でした。
真意は本を読んでみてください。
次は「世田谷一家殺人事件—侵入者たちの告白」を読んでみよう。

あと、今日知ったんだけどついに出るみたい。
Nintendo DS Jet Black

ヨーロッパでは先行して発売されていたんだけど、必ず日本でも出ると思ってた。
発売はもう少し先だけど焦って買わなくて良かった(^v^¥)

10 July, 2006

Suberanai Story of Hitoshi Matsumoto

7/7 (FRI)
仕事帰りに渋谷をブラブラしてHMVに寄り「人志松本のすべらない話」を購入。

帰って早速鑑賞、これはヤバいね。
一度見ているはずのものも笑えるけど未公開のはもっと笑える。
面白くないから未公開なんじゃなくて、ネタ的にちょっとエグくなるとカットされるということか。
一家に一枚です、是非。

7/8 (SAT)
ヤマンに誘われて多摩川へ。
何年か周期でやってくるガンブームが今ジワジワ来ているみたい。
ヤマンもタッチンも最近ガス銃を買った。
それを撃ちっ放すために多摩川へ。
こんな感じ
なかなかの迫力でいい感じ。

7/9 (SUN)
起きたらAM 7:25、ヤバい。
また遅刻する!
急いで準備してバス停までダッシュ!
何とか間に合った。
今日は府中でフットサル、いつものメンバー。
時折、雨のちらつく天気だったため、思ってた程暑くなくやりやすかった。
とはいえ、予選最終戦に負けてしまい決勝トーナメント進出ならず。
僕らも技術うんぬんではなくて、やはり気持ちで負けていたのだろう(笑)。

そのあとは定番のコース。
調布で昼メシ食ってパルコでタルト・・・。
美味かったし楽しかった。
パルコの中のリブロで本を購入。
「世田谷一家殺人事件—侵入者たちの告白」にするか「初恋」にするか迷った挙げ句、今映画が公開中ということもあり、「初恋」にした。
この本は実行犯本人が書いているともっぱらの噂だったけど、まえがきを読む限り既に本当っぽい。
本を読んで面白かったら映画を観に行ってみよう。
(ここのパルコで皆に写真をあげようと思って現像したのだが、メモリースティックを自動現像機の中に忘れてきてしまった。
かなりショック、自己嫌悪・・・。)

帰って来てダラダラして2時間程仮眠をとってワールドカップ決勝戦、観戦。
フランスのいきなりの先制点、イタリアの同点弾、激しくなると思われた序盤。
しかしだんだんとイタリアのペースに。(注:ここでのイタリアのペースというのは決してイタリアが優勢な訳ではなく、攻めても攻めても点が入らない試合の様を指して言う。)
これがなんと90分の戦いが終わるまで続いてしまう。
とはいえ、後半からはずっとフランスが支配していたので勝てるんじゃないかな、と思っていた。
延長戦は完全にフランス。
リベリーの惜しいシュート、ジダンの決定的なヘディングもブッフォンのスーパーセーブにより決まらない。
PKは嫌だなあ、PKになると負ける気がしていた。
と思ってたらジダンがキレた。
マテラッツィの執拗なマークにより言い争っていたが、途中からは無視していたジダンが最後に何か一言を言われ、振り返り向かっていき相手の胸をめがけて思い切り頭突き。
これは即退場も当たり前。
そこからの展開もイタリアはPKを狙っているようにしか思えない試合運びでフランスペース(イタリアペースとも言う)のまま120分の長い試合が終了。
ここからは何も書きたくはありません。
2000年の欧州選手権でイタリア相手に延長戦ゴールデンゴールを決めたヒーロー、トレゼゲが今回はミスしてしまった。
皮肉なものだ。

しかしこんな大事な試合、ましてや自身、現役最後の試合。

ジダンはどうしてあんな行動に出たのだろう。
SAY NO TO RACISMをスローガンに掲げた今大会。
ジダンが相手の言葉によってキレてしまったのは(もともとキレやすいことで有名だけど)人種差別的なことをマテラッツィが口にしたからだろうか、と推測する。
いつか真相が明らかになるとすれば、僕の推測が当たっているならば、マテラッツィにも同等かそれ以上の制裁を加えていただきたいと願う。
もうジダンをワールドカップの決勝で見る事なんて無いのだからこの代償はでかい、はずである。

いやあ、それにしても残念だな。
アーセナルといい、フランス代表といい、僕が応援するチームは(アンリは)決勝で負けるらしい。
悔しさ3割増です。

そういえば今日は誰かの誕生日・・・?
ダメだ、思い出せない、忘れよう。

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追記:
さっきすぽるとで言ってたけど本当かな?
マテラッツィはジダンに「アルジェリアのテロリスト」って言ったらしい。
そりゃダメだ。
本当ならきちんと罰してほしい。
サッカー以外にも守らないといけないものがあったのだろう、と信じたい。

05 July, 2006

PONY

今日久しぶりに靴を買った。
ほぼ一目惚れ。

そのブランドはなんとPONY
サイトを見てみるとペレもPONYを履いていたとか。
でもまさか自分がこのブランドの靴を買うとは思わなかった・・・。
と言ってもセール中だったから3,800円!!
お買い得だと思う。
コンバースとかと比べてラインが少し太かったり、ソールが少しぽっこりしていたり、洗練されてなくてダサイ要素がいっぱいなんだけど、どこか憎めない可愛いデザイン。
見事にハートを射抜かれちまった。

これから仮眠をとってフランス対ポルトガル戦に備えよう!
勝てば決勝の相手はイタリア。
最も嫌な相手だと思うが勝てない相手じゃない。
先ずは今日、デコが戻ってきたから気を抜けない、がんばろう!
ジダンの柔らかいボールタッチを見られるのはあと2試合。
目に焼き付けます。


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7/6 (THU) AM5:57
フランス 1 ー 0 ポルトガル

フランスなんとか勝ちました!
ポルトガルは結局最後まで良さを潰されて、いつもの面白いサッカーが出来ていなかったね。
全体として退屈な試合ではあったけど結果オーライ!
ただあの攻撃でイタリアから点が奪えるのだろうか・・・少し不安。
とりあえずまた、アンリを華やかな舞台で見られる喜びと、ジダンの最後の花道の舞台が整った喜びをかみしめながら寝ます。
起きれるかな・・・。

Retirement

7月3日、日本サッカー界に衝撃が走った。
それをニュース速報で知ったタッチンから電話で聞いて衝撃が走った。
今まで経験したことの無い種類の衝撃。
まだ事務所にいて、ちゃんと自分で確認していなかったからタッチンが見間違えてくれていることを祈った。
最悪でも日本代表を引退する、ということだけで留まってほしかった。
帰るまでにどうしても気になって、もう一度タッチンに電話して確かめた。
今度はインターネットでのニュースをゆっくり読んでもらって確かめた。
間違いない、「プロサッカー選手としての旅」を終えると言っている。

今まで経験したことの無い種類の衝撃。
カズが代表を外れた時とはまた違う。
あの時は次を目指そうという気持ちになれた。(苦しかったけど)
今回のワールドカップを観てますます中田のこれからを楽しみにしていたのに・・・。
色々なことを思ったけど、とてもじゃないけど文章に出来ない。
でもこのブログで散々サッカーのことを書いているだけにスルー出来るようなことでもなかった。
お疲れさまです、としか言えないかな、今は。

このブログは何にも影響力のあるものではないけど、色んなヒトが同じ意見でいてくれることで、多少影響力を持つとしたら言っておきたい。
引退宣言を撤回して復帰してください。
とても頭が良く、自分の状況というものを客観的に見て最善の策を選択することに長けている中田に限ってそんなことは絶対しないと思う。
でもいいじゃない、それも。
かっこ悪くないよ。
戻ってきてください。

聞いた話ではペレもジーコも引退宣言を撤回している。マラドーナに至ってはそれを8回くらい繰り返しているらしい。
最近では元オランダ代表でアーセナル所属のベルカンプが引退を決めた年、ホーム最終戦でのサポーターの「やめないで!」コールによってもう1年プレーを続けたという例もある。
僕と同じ思いのみんな、色んな場で、当然だが中田の決断を尊重した上で、やめないでほしいという思いを主張しましょう。

カズがやめるまでこの種の気持ちにはならないと思っていた。
それは中田がまさかカズより先に決断するとは思ってもみなかったからだろう。
残念です。

発表から数分後イタリアの有力スポーツ誌、ガゼッタ・デロ・スポルトのトップページにこのニュースが掲載されたらしい。
改めてこの選手の存在の大きさ、事の重大さを実感する。
そして旧知の戦友のこんなコメント、これを見てちょっと涙が出そうになった。

最後にこれはどうでもいいんだけど、どうしても触れずにはいられない。
日本の新聞には「オシム惜しむ」みたいなことが各紙で書かれている。
呆れます。
面白いかも知れないけど、誰でも思いつくことかも知れない、他の新聞社とネタがかぶってしまうかも知れない、それは避けたい。
そんなことは考えなかったのだろうか。
これだから中田にプロの選手対プロの記者として、ちゃんと相手にしてもらえなかったんだよ、と教えてあげたくなります。
オヤジギャグって誰でも思いつくようなレベルのダジャレを指すと思うんだけど、おじさんになるとその辺のパッキンがゆるゆるになってしまって、思いついたら言わずにはいられなくなるんだろうな。
老いって悲しい。

写真はフィオレンティーナ時代の日本遠征の際、広島の原爆記念公園をメンバーと訪れた際の中田さん。
こういうのも含めて見ているのが楽しかったんだが・・・。
残念です。

03 July, 2006

Les Bleus est la meilleure!

先週は週末にプレゼンを2つ控えていたからまあまあ忙しい日々。
6/28 (WED)
アイカ現代建築セミナーに行ってきた。
自分で抽選に応募すると大体選外となるほど、毎回超BIGな講師を招いて行われるこのセミナー。
今年の講師は現在の建築界でレム・コールハースと並び、トップと称されるフランスの建築家Jean Nouvel/ジャン・ヌーヴェル
この貴重な入場券をお仕事をさせて頂いている関係で、主催のアイカの方に頂いた。
レクチャー自体はまあそれほどに、ただ単純に生ヌーヴェルを見てみたいというミーハーな思いのみで参加させて頂いた。
本当に行きたくても参加出来なかったという方、ゴメンなさい。

内容は以下の最新4大プロジェクトについて。
・Agber Tower / アグバー・タワー / Barcelona, Spain / 2005
・Extension of Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia / Madrid, Spain / 2005
・Musee du Quai Branly / ケ・ブランリー美術館 / Paris, France / 2006
・Guthrie Theater / Minneapolis, USA / 2006
どれも自分の考えが及ばない程、壮大な規模でありました。
ただ細かなところでは収穫アリ、だと思ってます。

6/29 (THU)
朝、事務所に行く前に東急ハンズに寄ってお買い物。
ここに来ると帰りはいつも徒歩で事務所へ。
ハンズから渋谷駅へ行くのと、ハンズから原宿駅へ行くのは大して距離も変わらないというのもあるが、丹下健三による国立代々木体育館を見ながら帰れることが大きい。

HPシェル(ハイパラボリックパラボロイド曲面)構造によるな屋根が特徴的なこの建物は多数の丹下作品の中でも最高傑作の一つに数えられる。
建築家はもちろんのこと、構造設計者、技術者、現場監督、様々な立場で建設に関わったヒト達が皆、自分がこの建物を造ったと自負しているという素晴らしい建物。
建築ってそういうものだから。
なにも建築家だけが素晴らしいのではない。
一度地図や、google earthなどで上空から眺めてみることをオススメします。

この日は結局徹夜になってしまった。

6/30 (FRI)
特に大きな問題はなく、なんとか2つのプレゼン終了。

ドイツ対アルゼンチン戦を観る。
負けてほしいと願っていたドイツがここでもしつこさを発揮。
観るのを楽しみにしていたアルゼンチンはここで敗退。
リケルメを退げてメッシを出さなかった監督はやはり非難されるのだろう。
メッシをもう少し観たかったな・・・。
イタリア対ウクライナは後半途中で力尽きて眠ってしまった。
徹夜で疲れていたことと、イタリアの面白くなく、巧いサッカーが僕を眠りにつかせてくれたのだろう。

7/1 (SAT)
異常に早く過ぎ去ったように思えた6月。
もう本格的に夏がやってきた、憂鬱。
今日は乃木坂のギャラリー間へ。
ちょっと楽しみにしていた「Steven Hall / スティーブン・ホール展」を見た。


ポエティックな部分が目立っているように思えるが展覧会を見る限りそういう印象はあまり無かった。
その後「スーパーノーマル展」を見るため、アクシスギャラリーへ向かった。
途中旧防衛庁跡地、ミッドタウンプロジェクトの現場を眺めてみた。
今のところ大きなオフィスビルが出来たなあ、という印象しか持てない。

アメリカの巨大組織設計事務所、SOMがデザインアーキテクトを務めているこの建物、いかがでしょう?
同じくアメリカのKPFが手がけた六本木ヒルズ、森タワーのほうが東京という街のシンボルとして、成功していると思えるのは僕だけでしょうか。

お目当てのスーパーノーマル展は評判通り、なかなか面白かった。
深澤直人氏ジャスパー・モリソン氏がキュレーションしたこの展覧会は、日常にあまりに馴染み過ぎているものから有名な椅子までセレクトされているが、派手なもの、新しいもの、奇抜なものは一切無い。
「普通を超えるふつう=スーパーノーマル」を掲げて普遍的なものの中から本質を見出そうとする企画。

最終日間近ということもあって雨の中大勢のヒト達。

セレクション自体はこのお二方なので、ほぼ異議無しでした。
中でも嬉しかったのはこれ。

よく昼メシに利用しているアジアンランチが使用しているお弁当容器。
毎回、よく出来ているなあと思っていたしいいデザインだなあと思っていたので。(もちろん再生紙を利用している、と思う。)
ここでもジャン・ヌーヴェルは登場していて、写真にあるようにセレクトされたプロダクトは大小のテーブルに置かれている。
このテーブルが氏のデザインなのだ。(LESS / 1994 / UNIFOR
極限まで薄く見えるようデザインされた、本来オフィス使用を目的としたテーブル。
この配置がなかなか巧くて、ヒトの動線と、番号をあてられたモノを順番に見る、という流れをしっかりコントロールしていた。

途中出会った「今日のワンコ」。

なかなかいかしたスメルでした。

帰りに六本木、芋洗坂のCOMPLEX内にあるギャラリー、magical ART ROOMに立ち寄る。
とても面白い作品がいっぱいあって実はこの日、一番の収穫。
残念ながら写真は撮っていないので是非行ってみてください。
とってもいいので今後目が離せない、かも。

帰って世紀の一戦(大袈裟)フランス対ブラジルを観戦。
今度こそダメだと思っていたら、なかなかブラジルの調子が上がらない、というよりフランスの守備システムが徹底している。
0-0のまま前半終了。
この時点で先制点はフランスだろうと確信出来た。(それがほぼ決勝点になるだろうことも)
珍しく本当にその予想通りになってしまった。
そう、王者撃破!である。
結果論でしかないけど守備的なフランスに対してなぜかいつもより少し守備的な布陣をとったブラジルが攻めあぐねているのは誰の目にも明らかだったのにアドリアーノは前半のうちには出てこなかった。
守備的だが攻撃センス抜群のアンリ&ジダンを前線に置いて、あとのみんなは働き者、というフランスはブラジルから点をとる術をいくつか用意していた。
ラッキーではあったが先取点を取ってからの試合運びも、ただ守りきるという意識ではなく素早くジダン、アンリに預けてカウンターを狙うなど、どこぞの国とは大違いの試合巧者ぶりでブタがドリブルで仕掛ける意外はほとんど危ないシーンは見受けられなかった。
最後のフリーキックも皮肉なことにジュニーニョは退いていて、ロナウジーニョが外してしまい万事休す。
フランスがブラジルに勝ったという事実は素直に嬉しいのだが、ブラジルがこんなところでいなくなってしまうのはやっぱり寂しい。
フランスが1位通過して、決勝でブラジルを下す、というシナリオを描いていただけに残念。
ただ今大会のブラジルは失点こそ少なかったが不調だったことは否めない。
初めて強豪と呼ばれる国と対戦してあっさり負けたのだから、どこと当たっていても負けてたかも知れない。
ただサッカーファンとしてロナウジーニョの悲しそうな顔を見るのはやはり辛かった。


ベスト4に残った4つの国はヨーロッパ、うちの3カ国は優勝経験あり。
まだまだサッカーの歴史は大きく動かない。
フランスがいなければポルトガルが優勝するのが面白いと思うけど、やっぱり負けてほしくない。
しかし予選リーグにほぼ波乱無しだった今大会は、どのカードも気が抜けない好ゲームの連続。
第1シード国の中で唯一、2位通過してしまったフランスは毎試合決勝戦みたいな相手でかわいそうだけど、頑張ってほしいな。
試合を重ねるごとに安定感が増しているように見えるから、本当にフランスが優勝するじゃないかな。(セルジオ風)