02 February, 2008

調布のアパートメント


ずっと気になっていた石黒由紀さん設計の「調布のアパートメント」を見てきました。
僕の名前を初めて掲載してもらった新建築2005年の2月号、集合住宅特集の表紙になっていた作品。
当時少なくとも僕は名前を知らなかったほど無名だった石黒さんの作品を見てすごく良いなあ、と思っていました。
是非実際に見てみたい、と思ってGoogle Mapとにらめっこしながら所在をつきとめやっと念願かないました。
自宅からチャリンコを走らせること30分経たぬ間に着きました。

ほぼ同じボリュームの2棟が並んだ分棟として建っているのですが、1棟を90度回転させて配置することにより平面的に視線の交錯を避けプライバシーを確保し、テラスの機能を持ったエントランスが外からの光、棟の真中にある吹き抜けからの光を室内まで届けてくれる、この幸せな様子が写真の中で見て取れたので上手いなあと思いました。

今日実際に訪れてみると夕方に差し掛かっていたことと天気が良くなかったこともありそれほど明るい印象は無かったのですが、テラスは各住人の個性が表れていて面白かったです。
家の中にいながら外を意識する、繋がっていることを認識するということは面白いなあと思いますね。
僕も東京に住んでいるので他人と同じ建物の中に住んでいる訳ですが、たまにすごく不思議な感覚になります。
その在り方、幸せな集合住宅のカタチについて「調布のアパートメント」のプランを見ていると考えさせられます、と同時にうらやましく思うのでありました。


あと久しぶりに多摩川。
休日の多摩川はやっぱりいいですね。

この辺りに住んでいる一番のメリットでは無いでしょうか。
川沿い走ってると方角も分からなくならないし道にも迷わないしね。

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