31 January, 2008

MIKIMOTO


新しく始まるかも知れない仕事の打合せの前に少し時間があったので久しぶりにまじまじと「MIKIMOTO Ginza 2」を見てきました。
伊東豊雄さんによる設計で2005年の暮れに竣工したこの建築は、同じ設計者による「TOD'S表参道ビル/2004」と同様に構造自体がファサードのデザインを表現している建築で、当時はダイナミックさとスピード感のようなものを感じ(実際に工期が短かった訳ではありませんが)、同時に日本のゼネコンの技術の高さを感じられ見ていてとてもドキドキしていたのを憶えています。

ただ慣れというのは怖いものでデザインに多少飽きがきて、もともとインテリアも良くなくて、最近はめっきり見ていなかったのですが久しぶりに見て残念だったのが、竣工当時あんなにピカピカだったファサードがかなり汚れていたことです。
当時伊東さんが誇らしげに語っておられた溶接工の技術の高さ、塗装の精度、今初めて見るヒトはどこが?となってしまうでしょうね。
挑戦的な建築に対する評価は何よりも大きなものだと考えておりますが少しだけ悲しい気持ちになりました。

対して2001年に竣工したメゾンエルメス(レンゾ・ピアノ)、こちらは相変わらずとっても美しかったです。
耐久性のようなもの、どう古びていくべきか、この辺りを改めて意識させられました。

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