ライトと安藤
先週末前撮りのため神戸に行っていました。
ここ最近結婚式の打合せなんかで毎月神戸に行っているけど毎回土日ともに予定が入っていてどこにも行けてなかったのですが今回は土曜日がフリーだったので神戸に住んでいた時代に見ることが出来なかった名建築2点を見てきました。
まずはフランク・ロイド・ライト設計の「ヨドコウ迎賓館」。
1924年に竣工だから85年前、にしてはとてもキレイでそれほど大きいわけでもないので贅沢な感じもしなかったのですがとても豊かな空間でした。
ライトの建築を語る時によく言われていることなのですが、暗いところから明るいところへ誘う感じや、天井の高い空間を見せる前に低いところを見せるなど効果は感じられました。
特にスキップになった屋上テラスがよく考えられているなあと思いました。
ひねくれずに考えると学ぶところのとても多い純粋な建築だったと思います。
ただ補修作業があまり上手くないなあと(竣工当時を知らないくせに)思いました。
もちろん技術的なことではなくて感覚的なこと。
もう一つは世界の安藤の初期の代表作「六甲の集合住宅」。
高校生の頃製図室に置いてあった古い新建築で初めて見た時は驚いた記憶がある、特に断面アクソメ。
(今思えばあれは第2期が掲載されていたんだと思う。)
振り返ってみると僕が生まれた香川県には安藤さんが設計した商業ビルなんかがけっこうあって小さい頃からよく行っていたけど、安藤忠雄と言う建築家が設計した建築という意識で初めて見た最初の建築。
そこを実際に訪れたので何か特別な思いみたいなものがありました。
思っていたよりも小さく思っていたよりもキレイ(老朽化していないという意味で)でしたが迫力を感じました、オーラみたいなものを。
世界中の言語で「立ち入り禁止、無断で立ち入ったら警察に通報するよ」という旨の看板があり、色んな国の建築家や建築を志す人が住民に迷惑をかけてきたことを物語っていました(苦笑)。
中に入っていないので何とも言いにくいですがこの難しい敷地(確か60度の急勾配の斜面)に建設する際の苦労話を講演会で聞いたことがあったので意地みたいなものも孕んでいると感じたいい建築だと思います。
各住戸のカーテンが安藤さんの指示なのかここへ住む条件なのかどうかは分からないですが揃っていて、この難しい住宅に住む誇りみたいなものを住民の方が持っているんだろうなと思いました。
(僕はカーテンが違っていることくらい受け止める住宅の方が魅力を感じますが・・・。)
前撮りは疲れたけど生まれて初めて羽織袴を着れたので楽しかったです。
お互いの両親、姉夫婦も見に来てくれたので両家揃って食事もしました。
三田屋初めて行きましたが美味しかったです。
次に神戸に行く時は結婚式前日、未だに本当に自分の結婚式が行われるという実感がありません、どっきりっていうオチもこの際アリだな。
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