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15 October, 2008

横浜トリエンナーレ2008:1日目

10/11 (SAT)
僕が東京に来てから3度目の開催となる横浜トリエンナーレ、だけど観に行くのは今回が初めて。
なんか横浜って近いんだけど(電車で50分)感覚的に実際の距離よりも遠く感じたり、正直それほど好きな街では無いというのがその理由なのかな。
トリエンナーレは1日で全て見るのはツラいし、チケットは2日間有効だから安いホテルを探して臨むことにした。
まあ1度行っても2度目行く前に会期終了、なんてことが容易に想像出来るし。

ホテルの最寄駅は馬車道、伊東豊雄さん設計の中華街駅、早川邦彦さん設計のみなとみらい駅は見たことあったけど、内藤廣さん設計のこの駅は初めて。
すごくいい雰囲気で一番良いのではないかと思いました。
安藤忠雄さん設計の渋谷駅よりもよっぽど空間がダイナミックな印象だけどディテールがしっかり内藤流で。

15時前にチェックインしてまずはメイン会場の新港ピアへ。

細かく書くのは面倒なので写真を中心にレビュー。






ここは建築家の西沢立衛さんが会場構成を手掛けていてとても気持ちのよい空間になっておりました。
外壁と展示室の間がバッファーゾーン及び動線となっているお得意の回遊性のあるプランでしたが、建築の仕上はガラスではなく倉庫チックだし、展示壁は仮設的に見え、裏側の鉄骨などは丸見えだし、外壁と内装壁の間にいるという意識がより大きく感じられました、いわばネズミの気分。


壁と壁の隙間が広いところが休憩スペースになっていたり。




ただ本来なら隠される鉄骨にも仕上をしなくてはいけないし、割付にも注意しなくてはいけない。
簡素に見えて実はそれなりにお金がかかっているんではないだろうか。
そう考えると少し滑稽だな。

次に歩いて赤レンガ倉庫の展示。

この時点で既に集中力が切れかかっていて映像の作品は面白いかどうかを判断するまで至らずほとんどパス。


赤レンガの展示を見終わってキヨシ&リョータさんと合流。
次は日本郵船海岸通倉庫、ここの会場構成は日埜直彦さん。
ここに限らず古い建物を扱うのが上手くて、改修とか改装というよりは補修とか治療といった感じの印象。




ここでキヨシ達とは別れて大さん橋へ。
何度来ても飽きない。






泊まることも急に決めてしまったため食に関することを全くリサーチしていなかったのでとりあえず中華街へ。

歩いていても結局同じようなお店ばかりで決め手が無いので麻婆豆腐の美味しそうなお店で選んでしまいました。

この激辛麻婆豆腐、最初は美味しかったけど、大味な味付けのせいか食べ過ぎたせいか最後まで美味しく食べられませんでした。
他にも炒飯や担々麺など食べ過ぎて自爆です。

反省しつつ膨らみ過ぎたお腹を少しでも和らげるため夜の横浜を散歩しました。
基本的に横浜の街は海がすぐそこにある割にあまり有り難く感じないし、何もかもが大き過ぎてそれほど好きではないのですが、夜景はやっぱりきれいですね。



ホテルに戻り1日目終了。
今回泊まったマルタニホテル、交通の利便性が高く、宿泊料も安くておすすめです、ボロいですが・・・。

05 October, 2008

衝動買い


10/4 (SAT)
朝からあきちゃんの会社のサッカーチームに助っ人(人数合わせ)として参加。
朝早くからやっさんとユッコちゃんが迎えにきてくれました、感謝。

そのあと渋谷でリカッペを拾って駒沢のバワリーキッチンでお茶。
優雅で楽しいアフタヌーンティーを過ごすことが出来ました。
(あの辺りの駐車料金の高さに驚きましたが・・・。)

その後、初めてやっさん&ユッコちゃんが遊びにきてくれました。
楽しい土曜日でした。

10/5 (SUN)
今日はヤマンが初めてウチに来ました。

楽しい日曜日でした。

ヤマンの横に見えているうさぎの耳、金曜日事務所の近くにある中古の家具屋さん、entranceでお昼休みに衝動買いしてしまったSANAA Chairです。

テーブル越しに見るとこんな感じに。
いい感じです。
この見え方も計算していたのかな?

土曜日の深夜たまたま観た「ピンポン」、マンガの感動、興奮にはやはりかないませんでしたが面白かったです。
これを書いている今観ている「涙そうそう」、ダメだこりゃ・・・。

02 August, 2008

散歩 原宿→松濤→富ヶ谷→代々木上原

8/1 (FRI)
久しぶりの散歩。
仕事が終わった後、ある情報筋の方から所在を教えて頂いた名作と呼ばれる住宅を見に行こうと思い立ちまずは渋谷を目指す。
表参道の隠れた名作「コープオリンピア」、これが1965年からここにあったことを思うと存在自体が素晴らしく思える。
40年以上経ったからといえ、必ずしもマンションのデザインが向上するってことは言えないんですね。
むしろこれより良いのは少ないくらい。

「代々木体育館(設計:丹下健三/1964)」

神座でラーメンを食らって松濤方面へ。
SANAAの初期の名作、「M-HOUSE(設計:妹島和世+西沢立衛/1997)」。
施主は超大物作詞家さん、最近の歌はあまり知らない僕だけど、彼が手がけた歌なら結構歌える。
一部では公表されているので言ってもいいのかどうか分からないけど、あえて言わないでおこう。

山手通りを横切り富ヶ谷へ。

暗い道を歩いていると昭和モダンな良質な建築が。
見てみると東海大学と書いてあり、帰って調べてみると設計は山田守さんだった。
こんな偶然の出会いがあるから東京散歩は楽しい。
うまく写真が撮れなかったから載せないけど、2号館というx字平面の建物も素晴らしかったです。
写真は1号館、竣工はなんと1955年、ウチの親父と同い年。

「上原通りの住宅(設計:篠原一男/1976)」。
現存する日本の住宅の中でも生ける伝説として未だに何かと議論の対象となる作品。
なかなか機会が無いだろうけど是非中に入ってみたいです。
ここの施主は前衛写真家の大辻清司さん、こういったエポックメイキングと呼べる住宅の施主はクセのある方が多い。
じゃないと住みこなせないよね(苦笑)。

代々木上原の駅をくぐって「i(設計:青木淳/2001)」へ。
青木さんの住宅作品の中でも特に不思議な魅力を持つ作品で僕の好きな作品。
小さいだろうなと思っていたけど想像よりもさらに小さくてヤドカリみたいでかわいかったです。
この住宅見た目に反して内装は構造でもあるコンクリート躯体がむき出し。
青木さんの住宅の魅力は一筋縄でいかないところというか、簡単にキャラクターがつかめないところにあるんだと思う。


今日はブーツで歩いたので足の甲に靴ずれが出来てしまったけど楽しい散歩が出来ました。
涼しくなったら昼間に同じルートを逆から歩いてみようと思う。
この場を借りて、、、s to kさんありがとうございました、感謝してます。
これでシメ。

13 April, 2008

岐阜県営住宅 ハイタウン北方


時間が経つのは早いものでもう1週間も前のことになってしまってblogに書くのもどうかと思いましたが一応。
先週末大学時代から、東京に来てからもよく遊んでいたエリナの結婚パーティーのため、名古屋に行ったんですが朝早く着いたので岐阜まで電車で行って妹島さんの初期の代表作であるハイタウン北方を見てきました。

同じ大きさのマスが延々縦横に並んでいてそれをどう区切るかで各住戸の大きさが決まるという簡潔さやピュアさは現在のSANAAの作品にも通底しているなあと感じた。

聞いていた通り、見ていた通りなかなかの過激さでしたがとても面白かったです。
特に10階の高さ(約28m)の鉄砲階段は高いところが好きな僕もさすがに足がすくみました。

SANAA(正確にはここは妹島事務所の作品で担当者が西沢さん)の建築の魅力はあげればキリがない程。
今回感じたのは一般人まで巻き込んで建築を議論の対象にまで引き上げてしまうところ。
玄人が集まってあのディテールは渋いよね、とか街のコンテクストを上手く読み取ったよね、とかは素人からするとピンと来ない。
それをもっとシンプルな言葉、ある種乱暴な言葉で一般人が語れるところにSANAAの建築の魅力はあるのではないか、と感じた。