Ingo Maurer
8/19 (SAT)
先週の土曜日に東京オペラシティ アートギャラリーで行われている光の魔術師 インゴ・マウラー展を見てきました。
1ヶ月以上前から始まっていてBlogでもチェックしていたから、やっと見れたって感じです。
色んなところで見た情報により、期待値がもの凄く上がり過ぎていたこともあるけど、展覧会としての感動はそれほどでも無かった。
一部の代表的なプロダクトを除いて、時系列でただ作品が並んでいるという印象。
でもその一つ一つのモノとしての美しさはやっぱり感心させられるものがあった。
(その中でも”YaYaHo”〜2本の電気の流れるワイヤーの上に照明を自由に置くことができる〜のインスタレーションは良かった。)
大体、古い順から見ていくと時代性を感じさせたり、今となっては・・・的な印象が残るけどそれが全くない。
一貫したスタイルが初期のプロダクトから見られる。
アート作品のようにも見られるそれらはもちろん大量生産し、流通しているれっきとしたプロダクト製品。
同じ創造する行為でもプロダクトデザインがアートや建築と分かりやすく違うところは一品生産ではないこと。
どんな奇抜なアイデアからのスタートでもプロダクトとして実現させるために様々なプロセスがある。
インゴ・マウラーの作品はいい意味でそのプロセスを感じさせない、工夫とか苦労とかこだわりみたいなものはほとんど見えない。
直感的に作ったように見えるこれらの作品は、時に未完成のようにも思える。
このことがアートとの境界を曖昧にして見せているのかも。
撮影禁止だったのでこそこそ撮影した”カンパリライト”。
Blogにも出ているけど、やっぱり巨匠、いいこと言います、デザインすることで大事にしていることは?の質問に、
「人を傷つけない程度に、そして社会に迷惑をかけない程度に、ルールを破ること。新しい領域・新しい次元を発展し、作ること。挑発を受けること、与えること。」
まあ当たり前のことかも知れないけど言うヒトが言えば重みが違うってことで。
8/21 (MON)
夕方から江東区にあるイヨベ工芸社という家具メーカーにて打合せ。
三軒茶屋で現在現場進行中のマンションのロビーラウンジに置く特注ベンチのモックアップを確認した。
実はこのベンチ、プレゼンの準備をしている時に僕が簡単に大きさや形を簡単に書いたら、同じくらいのサイズ、形のものが既製品では無く、いつの間にか特注することになっていた。
もう少しちゃんと書いておけば良かったなと思うけど、まあシンプルで迫力があるから、そこそこいいモノになるんではないかと思う。
ただあまりにも時間がなくて今月末に納品しなくてはいけない、でも一発勝負では不安。
ということで大きさは半分、細かいニュアンスまで確認できるよう各部は実物と同じディテールで試作してみた、というわけ。
細かいニュアンスというのは、縫製の方法、ウレタンや綿など詰め物の量、脚の位置、ボタンの大きさ、などなど。
いつもどれだけきっちり図面を描いていても、なかなかそれだけでは上手くいかない。
イタリアなんかはマエストロと呼ばれる家具職人に任せておくと、そのヒトの感覚でかなりいいものが出来上がるっていう話は聞いたことがあるけど、日本は正直まだまだってとこなんでしょうね。
中には廃材として出されたウレタンをチップにして固めたものが入っている。
この上にスポンジなり、綿を敷いて張地を被せて出来上がりです。
8/23 (WED)
これを書いている今、日が替わってAM 0:25、プレゼンの準備に追われています。
今日は帰れません。
まあしっかり寝るつもりではいますけど。
そして今週末は人生2度目、6年振りの富士登山、楽しみではあるけど少し恐い・・・。
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