ランチタイム
先週からウチの事務所に僕の大学の後輩が夏休みを利用して1ヶ月限定でインターンとして来ている。
自分でお金を貯めて都内のバカ高いマンスリーマンションを借りて通っているというからそれはそれは尊敬に値するほどのことである。
そんな彼に偉そうながら先輩としてどんなことを話してあげられるのか、東京に来た甲斐があったと思って帰ってもらうためにはどうすれば良いのかと毎日考えている。
そこはウチのボス、プロ歴も人生歴も僕など足下にも及ばないほど。
今日初めてお昼に3人でメシ食ったんだけど、つかみどころのない精神論からすごくリアルな実務的な話まで、1時間ほどのちょっとした講義になりました。
僕も新しい人が事務所に入る度に何度も同じような話を同席して聞いていて根本的な思想の違いはあるけど、とても正しいことを言っていると思える。
この話を「なーにを当たり前のこと言ってんだ、眠てえよ」なんて思って聞くよりは毎回その時の自分はどう感じるのか?と何年か前に聞いた時との印象の差を感じながら聞くのとでは大きな違いがあるような気がする。
インターン生に今の大学の状況や学生の話、就職状況などを聞いて就職状況以外はあまり大きな違いはないんだなと分かって、デザインや設計の仕事に就く前の卵の状態の頃、いろいろと思っていたことを思い出した。
あの時の自分は色んなことに対する「怒り」みたいなものがモチベーションの源になっていた。
いろんなことってのは周りのみんなの無関心だったり無知だったり意識の低さだったり諦めだったり、別段自分を高めて周りを見ていた訳でもなく最低限持っていなければならない意識や知識、誇りに対して怒っていた。
今思えば周りに怒らされていたなんてまだまだ甘いな、なんて思うのだけどそういった衝動を今よりも激しく持っていた初心を忘れたらダメになってしまうような気がして気持ちを引き締める良い機会、そんなランチタイムになりました。
*写真と本文とは何の関連もありませぬ。
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