05 July, 2006

Retirement

7月3日、日本サッカー界に衝撃が走った。
それをニュース速報で知ったタッチンから電話で聞いて衝撃が走った。
今まで経験したことの無い種類の衝撃。
まだ事務所にいて、ちゃんと自分で確認していなかったからタッチンが見間違えてくれていることを祈った。
最悪でも日本代表を引退する、ということだけで留まってほしかった。
帰るまでにどうしても気になって、もう一度タッチンに電話して確かめた。
今度はインターネットでのニュースをゆっくり読んでもらって確かめた。
間違いない、「プロサッカー選手としての旅」を終えると言っている。

今まで経験したことの無い種類の衝撃。
カズが代表を外れた時とはまた違う。
あの時は次を目指そうという気持ちになれた。(苦しかったけど)
今回のワールドカップを観てますます中田のこれからを楽しみにしていたのに・・・。
色々なことを思ったけど、とてもじゃないけど文章に出来ない。
でもこのブログで散々サッカーのことを書いているだけにスルー出来るようなことでもなかった。
お疲れさまです、としか言えないかな、今は。

このブログは何にも影響力のあるものではないけど、色んなヒトが同じ意見でいてくれることで、多少影響力を持つとしたら言っておきたい。
引退宣言を撤回して復帰してください。
とても頭が良く、自分の状況というものを客観的に見て最善の策を選択することに長けている中田に限ってそんなことは絶対しないと思う。
でもいいじゃない、それも。
かっこ悪くないよ。
戻ってきてください。

聞いた話ではペレもジーコも引退宣言を撤回している。マラドーナに至ってはそれを8回くらい繰り返しているらしい。
最近では元オランダ代表でアーセナル所属のベルカンプが引退を決めた年、ホーム最終戦でのサポーターの「やめないで!」コールによってもう1年プレーを続けたという例もある。
僕と同じ思いのみんな、色んな場で、当然だが中田の決断を尊重した上で、やめないでほしいという思いを主張しましょう。

カズがやめるまでこの種の気持ちにはならないと思っていた。
それは中田がまさかカズより先に決断するとは思ってもみなかったからだろう。
残念です。

発表から数分後イタリアの有力スポーツ誌、ガゼッタ・デロ・スポルトのトップページにこのニュースが掲載されたらしい。
改めてこの選手の存在の大きさ、事の重大さを実感する。
そして旧知の戦友のこんなコメント、これを見てちょっと涙が出そうになった。

最後にこれはどうでもいいんだけど、どうしても触れずにはいられない。
日本の新聞には「オシム惜しむ」みたいなことが各紙で書かれている。
呆れます。
面白いかも知れないけど、誰でも思いつくことかも知れない、他の新聞社とネタがかぶってしまうかも知れない、それは避けたい。
そんなことは考えなかったのだろうか。
これだから中田にプロの選手対プロの記者として、ちゃんと相手にしてもらえなかったんだよ、と教えてあげたくなります。
オヤジギャグって誰でも思いつくようなレベルのダジャレを指すと思うんだけど、おじさんになるとその辺のパッキンがゆるゆるになってしまって、思いついたら言わずにはいられなくなるんだろうな。
老いって悲しい。

写真はフィオレンティーナ時代の日本遠征の際、広島の原爆記念公園をメンバーと訪れた際の中田さん。
こういうのも含めて見ているのが楽しかったんだが・・・。
残念です。

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