12 March, 2008

「建築の記憶」展


3/9 (SUN)
東京都庭園美術館で行われている「建築の記憶」展へ行ってきました。
その場所にしかない建築の姿や形を記録して伝えてくれているのは写真、それを記憶という言葉を用いたタイトルにしたあたりややベタだけど好き。
日本で初めて写真に撮られた建築は江戸末期の鹿児島城ということを知り、なるほどと思った。
ただ丹下さんの代々木、カテドラルや前川さんの文化会館からいきなり伊東さんのせんだいまで飛んでしまうのはどうかと思ったな。
でも写真というものを記録するためのものから表現、作品と呼べるようになるまでの過程を知れたし、建築家と写真家の幸せな関係が確かにあったということを感じさせられた。
特に村井修さんの東京カテドラルの写真は凄い迫力を感じた。
あと自分も行ってみて思ったけど青木さんの青森県立美術館はつかみどころがなくて難しいだろうなあ、と。
それでも鈴木理策さんの写真は素晴らしいと思った、つかみどころないまま、つかまず撮られてる感じが。
若干疲れたけどいい展覧会だと思います。

庭園美術館は初めて来たけど夕方に着いたため展覧会を見終わると閉園間際で薄暗く散策出来ませんでした。
また暖かくなったら来てみたいです。

帰りは初めて歩くプラチナ通りを楽しみながらブラブラと恵比寿経由代官山へ。
仕事で週に1、2回はこの辺りに来てるけどまだ行ってなかった小山登美夫ギャラリー代官山(設計:西沢立衛さん)へ。

あいにく閉まってて入れなかったけど思ってた以上に小さなスペースで外からも全て見ることが出来た。
ロケーションと存在の仕方が面白いなあと思ったけど、悪い意味じゃなく未完成な感じや曖昧な感じが残り、次へのステップの実験室のように思えた。

代官山の大きな交差点に面していて、見え方、都市の中での現れ方を考えた、また都市空間の一部であるような、そういう感じを目指した、と今月の新建築で語っておられたが、それなら正面のファサードからそのまま入れるように作って欲しかったなあ、と思いました。
セキュリティの問題など色々とあるのでしょうが、一度ヒルサイドテラスの建物に入らないといけないのはやっぱり気持ちや意識が切れると思うんですよね。

そのあとは西郷山公園経由、神泉駅まで歩いて帰りました。

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