たのしい写真
夏休み読書週間に選んだ本はこちら、「たのしい写真-よい子のための写真教室」ホンマタカシ著。
グラフィックデザイン的側面やアートの表現としての写真の見方しか知らなかったので写真による表現の歴史について学ぶことは面白かった。
出来る限り分かりやすい簡単な言葉を選んでいることも誰もがそれなりの写真が撮れる時代に産み出した本として好感が持てる。
特に冒頭のアンリ・カルティエ・ブレッソンとウィリアム・エルグストンの考察は興味深い、ロバートフランクまでの流れも。
ただのカメラ好きな素人の僕でもニューカラーの項は「うんうん分かる分かる。」とうなずけました。
写真を撮るときの色に対する決意表明みたいなものは素人の僕でもなかなか重い命題です。
未だにブレまくってます。
よく思うけど写真って嘘ばっかり。
見る側は「これを撮った人はこんなものを見ているのか」なんて思うけど「こんなものを見ているよ」と思わせるため、パブリックイメージを形成させるために撮っていたり。
確かにそこにいた、ということ以外何も分からないんですよね本当は。
(確かにそこにいたということが分かっても特に意味はないと思うけど。)
一目見ただけで瞬間的に印象が決まるのに見ているうちにいくらでも印象が変わるし、読み取る余白の部分が実はたくさん残されているというところが面白い。
最後に、この本読むと皆さんマキナが欲しくなると思いますので要注意。
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