08 March, 2007

Chimney


今日は昨日のblogで紹介した物件を新建築誌の方が見たいと仰ってくれたので、お昼に案内してきました。
恵比寿、目黒辺りに来ると嫌でも目に入ってくる目黒清掃工場
最近よく目にするせいか、この存在がすごく気になってます。
調べてみると、高さはなんと150m、現場から目黒川を挟んで向かい側に位置していて、計画当初からディベロッパーの方はこんなものがあるとなかなか売れにくいと皆が口を揃えて言っていたので、どんなにひどいものなんだと思いながら初めて現場に行って見てみると僕にはとてもかっこ良く見えた。
人間の身体のスケールを遥かにオーバーしていて、もはや操作不可能。
人間の手によって作られているんだけど、機能性や目的などから大きさや構造が導かれ、見えを気にしているとは思えないところに惹かれるんだと思う。
(少なくとも都心のど真ん中に佇むこの風情は都市に馴染んでいるとは言い難く、とてもシュール。)
工場棟のマッシブな外観と相まって、不思議な魅力を醸し出している。
もちろん、破綻なくあらゆる知恵や技術が施された建築にも魅力を感じる。
ただ現時点の僕には、自分の仕事を否定しているようだけど、手前のピカピカの建物より奥に見える煙突のほうがよっぽど魅力的なんだな。
(この清掃工場における感覚を他の建築などに置き換えることは可能だと思っているし、青木さん青森県立美術館などは土木的なスケール、または感覚を想起させる建築だと僕は思っている。)

ただこんなに立派な焼却場を存在させる必要がある現状は、決して良い状況とは言えないんだけどね・・・。(苦笑)

仕事帰りにHMVへ、他に目当てのCDがあったんだけど、つい衝動買い。

全くもって予想外の出費、でもまあいいか。
来週は事務所に一人の時間がたっぷりあるのでゆっくり見てみよう。

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