08 May, 2008

本郷→銀座

5/6 (TUE)
GW最終日、やっと天気が良くなったので、安藤さんが設計した東京大学の福武ホールを見に行こう、と本郷へ。
千代田線で湯島まで行きそこから徒歩、夏のような陽射しに2分で後悔させられた。
前日に他に行くところはあるかな?と考えてたら隈さんがお友達でもある東大の廣瀬教授のために設計をした住宅が本郷にあることを思い出したので掲載されている建築雑誌の配置図とGoogle Mapのにらめっこ。
写真で見る限り陸橋へ上がる階段など手がかりがあったため場所をつかむことが出来た。
外からはほとんど内部の様子を伺い知ることは出来なかったけど、外観の印象としては思っていたよりスマート。
隈さんの繊細なディテールによりコンテナに使われるような、戸建て住宅にはやや大き過ぎるスケールに思えるコルゲートのパネルが上手く合っていたと思う。
住宅へのエントランス2カ所、階層が違ったところにあるというのはなかなか面白いな、と思いました。

東大まで行く道の途中で本郷館を見る。
ここは1905年、明治38年に建てられた木造3階建ての下宿で、驚くことに現役。
(この日もTシャツが干してありました。)
木造の3階建てというもの自体あまり見られないが、それよりも関東大震災、東京大空襲を耐えてここに建っていることに感激します。

東大、赤門。

槇さん設計の東京大学法学系教育棟(2004)、ここが出来てすぐに東大に来た時見たけど全く槇さんの建築ということに気付かなかった(苦笑)。
今見てもきれいだけどあまり特徴のない建築だなあ、と改めて思いました。

その隣にあるのが情報学環・福武ホール。
福武さんってのはベネッセの会長であり、「ベネッセアートサイト直島」の活動で知られる人物、この方が直島でもいい関係の安藤さんに設計を依頼して東大に寄付した建物がここ。

約100メートルの壁の裏に建物を配していて、高さは道路側のクスの樹を残すよう低く抑え、200人収容のホールを含めたボリュームの半分以上を地下に埋めている。
まだ出来て間もないのに随分と前からそこにあるように馴染んでいることが驚きでした。

この日は天気がよかったのでコンクリートとは言え、樹の色が反射して緑に見えたり、前にある建物の黄色いレンガ調タイルが映り込んだりして決してグレーな建築とは思わなかったけど、地下に潜って行くに連れて段々色が無くなり周りが蒼く海の底にいるような感覚になって行ったのが印象的でした。

いかにも安藤テイストな衝立としての壁はやはり効果は大きくこの壁の内側に入ると空気が変わりました。
ただ学校建築の、いち施設にこの効果が必要なのかどうかは疑問ですが。

この写真を見ると狙い通り、というような見え方です。
本当に違和感なくこんなにも特徴のある建築が馴染んでいます。
同じようなコンセプトの表参道ヒルズはどこから見てもこんな風には見えないんだなあ。

21_21DESIGN SIGHTの時も思ったけどこのくらいの規模の安藤さんの建築はやっぱりいいな。
全てに安藤さんの目が届く規模ということなのかな?そうすると新しい渋谷駅は・・・かも知れませんね(苦笑)。

帰りがけにトラフ建築設計事務所による東京大学医学部教育研究棟のカフェスペース、「ブーリアン」も見てきました。
正直あまり何も感じなかったな・・・。
休みだったからか照明が点いていなくて残念。


銀座へ移動。
吉岡徳仁さんが設計したスワロフスキーの新しいお店へ。

ここもあまり・・・まあきれいだなと。

中央通りの少し裏側にこんなネイルサロンが。
いかにも東京らしくて、ただ全く銀座らしくない建築。
面白いなあ。

ぶらぶら歩いてたけど銀座はやっぱり好きじゃなく入りたいと思うお店も少ないなあ。

帰りに見たお店、きれいなお店もまあいいけど、こんなとこも似合うヒトがやっぱり魅力的だと思うなあ、男女問わず。

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