18 April, 2006

tune the light

4/17(MON)
今日はある物件で採用するかどうかを検討中の、ドイツの照明メーカーERCOを訪ねた。
僕は今まで使ったことがなかったけど、とてもちゃんとしてるという印象だった。
美術館、博物館など、照明の機能性を重視した建築に多く使われていて、ダウンライト1つとっても各モデルに特徴的な機能があるとのこと。
そういった説明を以前事務所に来てしてくれたんだけど、いかんせんカタログの写真を見ただけでは分からない。
そこで今回の見学。
やはり実物を見て、その効果を説明してもらうとよく分かる。
下から覗き込まない限りライトのグレアが見えないようカットした設計になっていたり、特別な設計をしている拡散ガラスを入れているため柔らかい光になっていたり。
ここんちの得意分野だというウォールウォッシャー(壁面照射)なんかは明らかにいつも使っているものとは違う。
天井面に取り付けているのにほぼ天井と壁の取り合い部から地面まで光が届いている!
あとはスポットライトにフレーミングをしたり模様や文字を切り抜いたフィルタを介して壁に映像として投影したりする機能など色々なものを見せていただいた。

この照明から

こんな文字が投影されたりする。

まあよく分かるから特別驚きってわけでもないんだけどね。

このスポットライトも前述したような機能が付いている。
眼下で視力検査するときの眼鏡みたいに色んなフィルタを照射面の前に入れていく。
単純にメカとしてもカッコいい。


これは外構用の照明。
中に逆円錐型の反射板が入っていて周りを照らす。

最も実感として驚いたのが、1つのダウンライトなんだけど、中の反射板がひょうたんのような断面になっているため中で何度も反射を繰り返し照射角は通常のダウンライトの3倍程になっているもの。
これは実際見てみるまで分からなかったけどかなり驚いた。
やはり色んなメーカーの特性や得意技を理解せず安易に決めてしまうことは危険だし、設計の面白さを半減させているんだな、と思う。
希望を持って始まった仕事でも、作業が進むにつれルーティン化し、こういうことまでマヒしてくるから危ない、気をつけないと。

今度の北京オリンピックのスタジアムの建設がかなり進んでいる。(Herzog & de Meuron)


どうやって作るのか興味を持っていたけど、分節して見てみると思った以上にすっきりと見えることに驚き、ちゃんと幾何学で成り立っているんだなあ、と感心する。
H&deMも最近は表層の操作だけじゃなくなってきた傾向がある、Prada青山然り。

4/18(TUE)
今日はずっと再開したクリニックの仕事の作業。
明日は朝から施工業者との打合せ。
まだ始まったばかりなのに5月に入ってすぐに着工、5月末竣工というなかなかタイトなスケジュールだけに気を引き締めないと。
何より自分の連休のことが心配・・・ちゃんと休めるかどうか。
今日はベーコンエッグを食った!
さあ、風呂にでも入ろう。

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