01 June, 2008

井上雄彦 最後のマンガ展


以前にもこのブログで紹介した「井上雄彦 最後のマンガ展」、今日14時からの回にヤマンと行ってきました。
マンガをアートの土台に乗っけて語る、または見る、見られることにやや抵抗はあるのですが井上さんの絵にはとても迫力があって薄っぺらいアートを見るよりよっぽど価値がありました。
油絵と同じように何度も塗り重ねられていても和紙に墨で描いているから厚み、マチエールは見えないが、代わりに金属にも見える程渋く光った漆黒が表れていてそれが印象的だった。
展覧会はマンガを読むのと同じように右から順にひとコマひとコマ丁寧に読んでいったんだけど絵を見ることに集中すると次のコマが気にならなくなる。
家でマンガを読むと絵のことよりもストーリーが気になって、後で読み返してみるとこんなにすごい絵だったのか、と気づくことがある。
それが美術館でマンガを読むことと家でマンガを読むことの違いだろうか。
どっちがいいとか悪いとかって話ではなく僕はやっぱり家でポテトチップス食べてコーラ飲みながらマンガ読むほうが好きですけどね。

終わってアメ横にある昔ながらの喫茶店にて食べたホットドッグ。
自分でも作れそうだな、と思ったけど美味かったなあ。
こういう雰囲気の喫茶店好きです。

ホットドッグを食べるヤマンを撮ったんですがどこかで見たことのある表情・・・?

コレでした(苦笑)。

雨の中アメ横、御徒町、秋葉原を散策して早めに帰宅。

今日の戦利品。
左の本は井上作品の大ファンである詩人、伊藤比呂美さんとの対談集。
今日中に読み終えてしまいそうな勢いです。
右の本は展覧会までの様子などをまとめた図録、「いのうえの 三日月篇」。
特別装丁版のこの本は井上先生自ら墨を落としていて全てデザインが違うんです。
会期終了後に最後のマンガ展の全作品、会場の模様などを収録した「いのうえの 満月篇」が出るようです。
(早速予約しておきました。)
おすすめです。

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