07 July, 2008

第57回 アイカ現代建築セミナー

7/1 (TUE)
もう随分前になってしまいましたが、かなり競争率が高かったであろうことが想像に難くないアイカ現代建築セミナーに今年も行ってきました。
(1年経つのが本当に早くて驚きました。)
場所は後楽園に程近い文京シビックホール。
今年の講師は構造家のセシル・バルモンドさんと日本を代表する建築家の伊東豊雄さん。
今更この方達の説明はあまり意味を成さないので省略。
いやあ、期待通りにとても面白かったです。
伊東さんは話を聞いているときも、話をされているときもいつもと同じように細い目で開いてるかどうかよく分からないんだけど、話し出すと目の鋭さが変わったのがすごくよく分かったのが印象的、ただそこに佇んでいるだけで価値のあるヒトだなと思いました。
セシルさんの幾何学の使い方、幾何学のグラフィックであるが故に構造のフレームが外装となり、インテリアでは床・壁のパターンとなる、というのは頭で分かっているつもりでも派生の仕方をムービーで見せられるとやはり唸ってしまう。
無限に広げることが出来(言い換えれば暴走)、建築家の手によってどこかでストップするというこの方法は、ボリュームをある程度定めてから中を考える本来の方法とは大きく違っていて、それは自分が今関わっている全ての仕事と全く違うことのような気がして、リアルな話として聞けなかったなあ。

それにしてもこの手の講演会、毎回時間が無くなって質問コーナーが無くなってしまう。
予め用意していたお話ももちろん楽しいが、いきなり投げた質問にどのように答えるか、これを見ると答えだけじゃなく向こう側に見える人間性なんかも分かってけっこう楽しみなんだけどなあ。
単純に早く始めれば改善されるんじゃないのかな?興味を持って聞きに来てるヒトたちはみんな楽しみにしてると思うんだけど。

帰りは御茶ノ水まで歩いて電車に乗って帰りました。

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