26 July, 2007

多摩美術大学付属図書館


7/22 (SUN)
念願だった多摩美の図書館を見てきました。
設計はこの前葉山で展覧会を見たばかりの伊東豊雄さん。
で、伊東事務所の担当者が23日のブログにも登場した中山英之さん。
設計段階からすごく気になっていたので実際訪れることが出来て感激しました。
日曜日だったので大学は閉まっていたがせっかく来たので守衛のおじさんにダメもとでお願いしたら図書館の中はダメだったけど大学の敷地内に入る許可をくれました。
ラッキー、無理だと思っても言ってみるもんです。

この建築は古典的なモティーフのアーチ柱が特徴で伊東建築のどこまでも拡張可能なルールがここでも展開されている。
外観は必要な大きさでただ切っただけ、アーチがそのまま外観に表れている。
が、コンクリートとツラでピッタリ納まったガラスが形成する外観は僕らが知っているアーチ建築の表情とは違いグラフィカルでどこまでも抽象的。
薄いスティールのアーチが変形グリッドに載っているだけで構造的には成立しているが、耐火性能の問題、座屈止めの点から鉄骨をコンクリートで挟むというウルトラCを施している。
(それでも厚さ200mmをキープ。)

施工は鹿島、凄まじい精度を持ってして初めてこの建築が成立したと言える。
緩く湾曲した壁面に曲げガラスの精度が対応出来ずに少しでもガラスが奥に入って彫りの深さを表せば古典的なアーチ建築を連想させただろう。
大きく緩い曲げガラスは1800mm巾で僅か4mmしか曲がっていないところもあるらしい。
ガラスメーカーいわく、その微妙な反りは通常の板ガラスの製作誤差範囲内であるとか、恐ろしい・・・。

納まりや躯体の仕上を見ていると病的なほどの潔癖さを感じるけど、アーチというモチーフやスケール感やプロポーションの操作に人間の手によるものをすごく感じました。
アーチというルールが決定した時点である程度勝手に(機械的に)走ってくれるんだろうな、とうらやましくも思っていたけどそんなこと全然ないんだな、でもそれって当たり前か。
思っていた以上に人間らしさや優しい雰囲気を感じられた建築でした。


最後に、家具を担当したのは様々な著名建築家とのコラボレーションで知られる藤江和子さん。
アーチによって囲まれ領域として認識しがちな平面グリッドを突っ切っていた家具がとても効果的だと思いました。

カーテンは前に青木さんのチャペルの時にも登場したNUNOの安東陽子さん
アーチを反転してウロコみたいになった模様が可愛いです。


話をいきなり今日に戻すけど、昨日のアジアカップ、ガッカリです。
日本は弱い、間違いなく弱いです。
キレイな形まで持って行かなければシュートが撃てないチームなんて相手があのレベルになると誰だって怖くないです。
日本に負けたオーストラリアにしろ、勝ったサウジにしろ日本のことを巧いとは感じたかも知れないけど、強い、怖いとは感じていないだろうな、と思いました。
解説者としてテレビで喋っているときはやや辛口なセルジオさん、ブログでは辛口全開です。
でも至極当然なことを言っていてとても正しい、僕が信頼している数少ないサッカー評論家です。
(日本への愛も感じるしね。)

2 comments:

Anonymous said...

建物超良いね!!!
俺も行ってみようかな~。
実はかなりの建物好きw

naoyafujii said...

いいよね!
建築好きだったのか〜。
横浜はやっぱり大さん橋がベストかな?
仕事は内装もやってるよ!
是非お家建てるときはよろしく。
体勢整えておかなくては・・・。