新建築住宅特集 255 2007 07
今月の新建築住宅特集、読み応えがあって面白かった。
みかんぐみの曽我部さんの自邸を巡り西沢さんとの対談、妹島事務所出身の若手建築家の住宅など。
中でも青木淳さんのインタビューは面白かった。
青木さんには角が無いというか、肩ひじ張った印象が無い。
これまでよりもどんどん柔軟になっている印象。
ただ丸いだけではなくどういった手法で壊すか、暴走するのか、これを知っている青木さんはとんでもなく魅力的。
そんな中でも言葉のオリジナリティがとても印象的。
通例、建築を語る上では登場しないだろう言葉(固定観念の「脱臼」、「読み替え」や設計のプロセスを「旅」と言ったり)が何度となく出てくる。
ただ単にボキャブラリーが豊富という形容では表せないくらいどの言葉も的確でとても面白い。
会話形式のインタビューの中に普通なら何時間も悩まないと書けないような新作の作品解説の文章が簡潔に納まっているのには驚いた程です。
意識せず自然に言葉を研ぎすます、ってのはなかなか出来ることじゃないなと思った。
新しい連載では青木事務所出身の乾さんとの対談もあり充実の内容でした。
日本語って不思議で「旅行に行く」ってのを「旅に行く」って言ったり、「食事する」ってのを「食する」って言っただけで同じ行為でも受け取り方や印象が変わるんですよね、削ぎ落とされた言葉によって行為の中の無駄の無さや集中力が窺えると言うか。
最後に、、前から思っててきっかけが無かったんだけど今日のブログから英語タイトルを無理くり付けるのを止めます。
レイアウト上英字のほうがしっくりくるんだけど、ニュアンスを正確に示せるのはやっぱり日本語だな(笑)。
僕の頭も少し軽くなりました。
2 comments:
英語と日本語うまく使い分けるんだよ。
うるさい。
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