01 November, 2006

100% Design Tokyo


昨日TOKYO DESIGNER'S WEEK 2006のメインイベントである100% Design Tokyoのプレス発表会に行ってきました。
いきなりなんですが・・・僕はこのイベントをどうも好きになれません。
NPO法人と謳いながら入場料が2000円(!)だったり、貨物のコンテナを利用した展示ブースをデザインして見せるコンテナエキシビションは出展にバカ高いお金がかかったり(非会員だと10ft/70万、20ft/120万)、名ばかりで全く個人のデザイナーに対する支援を考えていないような気がするから。
今回は出展していたから一応招待券をもらえ見に行ったけど、そんなの無かったら2000円で他のもの買います、僕なら。
一通り見て回った結果から話すと2000円の価値はスーパーBIGチョコ40本分に値しません。

普段は明治神宮外苑絵画館前の広場は軟式野球場として利用されている。
そこに大きな大きなテントを建てて各ブースが所狭しと並んでいる。
これがウチがお手伝いしたブース、入ってすぐのB1というところにあります。

XIA(ザイア)という名のソファシリーズ。(ネーミングセンスの悪さは置いといて・・・)
テーマは「bespoke/ビスポーク」、紳士服のオーダーをするように、フレームの木種、仕上、張り地、サイズに至るまで自由にオーダーして頂くというコンセプト。
イタリアの家具ブランド、チェコッティの商品を扱っていて、また自社のブランドも持っている日本のバンリというメーカーとの共同開発。
今回もの凄く短期間で制作し、展示してあるものは試作第1回目のもの。
実際に出来たものを見たのは初めてで細かいことはいくつか気になったけど(クッションのボリューム、サイズ、張り地など)全体的にはまずまずといったところか。
今回忙しくて2回あった工場検査のタイミングをどちらも逃してしまったことが悔やまれる。
ただ疑問なのはこんなの作って売れるんだろうか・・・。

一通り見学したが面白いと思ったのはごく僅か。
いつまで続けるんだろう。
面白いと思ったものの一つに僕が今の事務所で働き出した頃にいた唯一の先輩、寺田さんのブース。
スツールと時計を出展されていた。
どちらも寺田さんらしいプロダクトで不思議な雰囲気の漂うモノ。
同じものを本場ロンドンの100% Designに展示したところ、スツールをあるドイツのメーカーがラインナップに加えたいと手を挙げてくれたらしい。
この日もドイツから帰ってきた足でここへ向かったとか。
寺田さんと言えば最近ますます活躍されていて、先日竣工した住宅は見事新建築9月号の表紙を飾っていた。

"stomach"と名付けられたこの住宅は平面図を見るとヒトの胃のような形をしている(ことから命名されたかどうかは知らない)。
什器から建築を構成する床、壁、天井、サッシュまでプロダクトレベルの精度でデザインされていて、寺田さんのオタクぶりが存分に発揮されていると感じた、もちろんいい意味でね。
写真取るタイミングを逃してしまったけどガチャピンのTシャツ着てました。(笑)

大きな一繋がりの空間はどのようなアクティビティーを誘発するんだろうか、とても興味がある。

オープンハウスの案内を頂いたんだけど、テルの結婚式と重なり泣く泣く断念したため実際の空間は体験出来ていない。
しかし写真から伝わってくる雰囲気だけで寺田ワールドが存分に味わうことができるので一度書店で見てみてください。
今後の更なるご活躍が楽しみな建築家の一人です。

今度は外に出てコンテナグラウンドの見学。
限られたスペースの中で様々な趣向を凝らしたインスタレーションを発表する場。
ますます企業PRの色が強くなっていました。

やはり面白かったのはNIKE
コンテナの壁にAIRを象嵌してみせている。

中には12人のアーティストによって歴史的なプロダクトを解体しオブジェとして再構築されたものが展示してあり、バカげているけどよく作られていて人の目を惹き付ける力がある。(最近ナイキばっかり褒め過ぎてるな・・・)



これはどこのコンテナか忘れちゃったけどすごく綺麗なスクリーン。

樹脂の繊維がパネル化されていて壁をスクリーンとして、壁材として機能している。

前に小さなサンプルを見たことがあって面白そうだな、と思ったけどこれだけ大きく見たのは初めてでちょっとした喜びでした。
まあ展示自体は・・・って感じだったけど。

こんな感じで駆け足で一通り見て、パーティーが始まりワケの分からないヒトがスピーチを始めた頃に出てきました。


パーティーに参加しているヒトを見ると僕らより一世代も二世代も上のメーカーの関係者やデザイナーがいて、学生展も同時にやっていた関係もあり僕より若い学生がいて、間の世代、つまり僕らの世代の人たちがポッカリ抜けていたような印象。
これも何かの狙いでしょうか?
ここの事務局の狙いはいつも理解し難い次元にあることを何度か思い知らされていますが。(笑)

オマケ:帰りに青山通りを歩いてたらペットを連れたゆうこりんを見ました。
確認出来なかったけど一緒にいた男は濱口だったのかな・・・??

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